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コールドチェーン物流の課題とは?温度管理の自動化で実現する品質向上

作成者: JFE商事エレクトロニクス|Jan 29, 2026 12:55:21 AM

 

概要

低温物流とも呼ばれるコールドチェーンは、食品の保存性や食品ロス削減、医薬品の品質担保などさまざまな側面で重要な物流方式です。温度管理が非常に重要なコールドチェーンですが、コスト面や設備管理の難しさなどの課題を抱えています。

そこで本記事では、コールドチェーン物流の課題と、課題解決のための方法を解説します。ポイントとなるのは温度管理の自動化なので、DXによる効率化を目指しましょう。

 

目次

 


コールドチェーン物流とは

コールドチェーン物流について、以下の2点を解説します。

  • コールドチェーンの概要
  • コールドチェーン物流のメリット

コールドチェーンは物流の種類のひとつとして、非常に重要なものです。特性を押さえたうえで、課題点や課題解決法を確認しましょう。

 

コールドチェーンの概要

コールドチェーン物流とは、その名の通り低温物流とも呼ばれ、食品や医薬品などの低温保管が必要な製品を低温のまま運ぶ手法のことです。飲食店やスーパーなどに並ぶ生鮮食品は、消費者の手に渡るまで徹底した温度管理のもと安全に輸送されています。

近年ではサプライチェーン全体における、冷凍・冷蔵保存したまま商品を運ぶ仕組みが整備され、全国各地からのさまざまなお取り寄せなどにも便利です。一方で、温度管理には設備とコスト、人員などが必要になるため課題も多いのが現状です。

温度管理の不備により、冷蔵食品の破損などをニュースなどで見かけることもあり、事業者は設備の整備を徹底する必要があります。

 

コールドチェーン物流のメリット

コールドチェーン物流には、以下のようなメリットがあります。

  • 長時間ストックによる廃棄ロス削減
  • 配送頻度の軽減
  • 繁忙期と閑散期の平準化
  • 販路の拡大

製品を冷凍保存できるため新鮮で広範囲に渡る配送ができるのはもちろんですが、冷凍で保存できることにより消費期限を延ばすことが可能です。これにより、一度に多くの物を運べるようになるため人件費の削減や効率化につながります。

また、製造した製品をストックできるようになるため、生産工場の繁忙期を平準化できるようになるといった利点もあります。このように、サプライチェーン全体に恩恵があるのが、コールドチェーン物流の特徴です。

 


コールドチェーン物流における主な課題

コールドチェーン物流の課題点について、以下の2点を解説します。

  • 温度逸脱リスクと品質劣化
  • コスト面での懸念

大きくは温度管理とコスト面に課題があります。低温保存しなければ品質を損なうものを取り扱うのが特徴です。その分人も設備も必要なので、事業者側にもある程度の専門性や資本力などが求められます。

 

温度逸脱リスクと品質劣化

一般的な常温での物流と比べると、コールドチェーン物流は繊細な温度管理が重要です。当然ながら、冷凍庫で保管しなければならない製品を常温保管すれば腐ったり溶けたりします。

徹底して温度管理をする必要があり、倉庫事業者も物流事業者も、冷蔵庫などの専用の設備を使って保管しなければなりません。品質を担保する難度が高いのが、コールドチェーン物流の課題です。

 

高島屋ケーキ破損などに見る温度管理の難しさ

2023年12月、高島屋のオンラインショップにおいて販売された冷凍クリスマスケーキが、消費者の元に崩れた状態で届いたというニュースが相次いで起こりました。製造段階、配送段階などコールドチェーンにおけるどの部分で問題が起こったのか原因は明確にはなっていません。

他にも、2020年に香川県にある菓子店がクリスマスケーキをネット販売した際、冷凍が不十分な状態で届けられたと炎上したニュースもあります。裁判にもなっており、こうしたコールドチェーン物流の中で起こる問題点は後を絶ちません。

温度管理の難しさ、コールドチェーン全体で徹底することの重要性が伺えます。

参考元:https://www.takashimaya.co.jp/base/corp/topics/231227a.pdf

https://www.corporate-legal.jp/news/5758

 

コスト面での懸念

コールドチェーン物流においては、設備の維持費や人件費など、コストがかかる点が課題です。

コールドチェーン物流を維持するには、商品の製造段階から輸送に至るまで、温度を一定に保てる設備が必要です。常温保存できる製品に比べると管理コストがかかり、またそれに伴う管理体制の構築も重要となります。

 

コールドチェーン物流の課題解決方法

コールドチェーン物流の課題を解決する方法は、主に以下の3点です。

  • 専門業者への委託
  • 作業内容の平準化と効率化
  • システム導入などのDX

    ールドチェーン物流を維持し、徹底した温度管理を行うには、専門業者や専用のシステムを利用するのがよいでしょう。自社だけでの管理が難しいと考えている事業者は、ぜひ参考にしてみてください。

 

専門業者への委託

コールドチェーン物流においては、製品の製造段階から配送の段階まで一定の温度を保ち続ける高い技術力が必要です。そのため、実績やノウハウのある専門業者への委託を検討しましょう。

専門的な設備があり、サプライチェーンの中で発生するイレギュラーへの対応も可能です。プロの業者に依頼することで、安心して消費者の元まで製品を届けられるようになります。

 

作業内容の平準化と効率化

作業内容の効率化や平準化も重要なポイントです。冷凍、冷蔵設備を備えたトラックの不足や、ドライバーの人員不足などが課題となっています。

そのため、一度に運べる量を増やせるようにするなど、作業内容を見直し効率的に輸送できる仕組みを整える必要があります。また、作業に関わる人員が知識を持って扱わなければ温度管理を間違える可能性があり、作業内容を平準化してミスが起こらないよう整えることも重要です。

 

温度管理やトラッキングシステム導入などのDX

温度管理できるシステム導入などを行い、DXするのもおすすめです。たとえば、データロガーやトラッキングシステムを使えば、庫内の温度の状態を監視し、記録することが可能です。

輸送中にも遠隔で状況確認ができるため、安全かつ効率的な管理が可能です。こうしたシステム導入により、管理コストの低減にもつながるためぜひ検討してみてください。

 

コールドチェーン物流にはトラッキングシステムの導入が有効

コールドチェーン物流では、サプライチェーン全体での徹底した温度管理が重要です。コスト面や設備面が課題となり、管理する人員の人件費もかかる点は押さえておきましょう。

弊社で提供している物流トラッキングサービス「Jiot」(ジオット)は、GPSトラッカーを用いてWebアプリで位置・温度情報を可視化することが可能です。-30℃~40℃の範囲で温度管理ができ、温度情報を自動で記録します。ドライバーによる手動記録の手間がかからないため、業務効率化とヒューマンエラーの防止にもつながります。

温度管理の方法にお困りの方は、ぜひ一度お気軽にお問合せください。